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P&GとウエルシアHDが共同プロジェクト開始、LGBTQ+に配慮した店頭、ハンドブック作成

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P&GとウエルシアHDが共同プロジェクト開始、LGBTQ+に配慮した店頭、ハンドブック作成

 ウエルシアO-GUARD新宿店を実店舗1号店としてスタート

 P&Gジャパン(以下P&G)とウエルシアホールディングス(以下ウエルシア)は5月15日、LGBTQ+の人が安心して買い物できる環境づくりを目指した「インクルーシブ・ショッピングプロジェクト」を開始した。接客時の注意点をまとめた「インクルーシブ・ショッピングハンドブック」を開発した他、ウエルシアO—GUARD新宿店を、実店舗1号店としてスタートした。同日、東京都新宿区の野村カンファレンスプラザ新宿で発表会を開き、P&Gのヴィリアム・トルスカ社長、ウエルシアの松本忠久社長が取り組みの概要を紹介した。

 ドラッグストア業界初のガイドラインを策定したハンドブック

 ◇◇◇  
 両社は2022年の夏から、自分らしく働ける職場の創造を手掛けるJob Rainbowと協力し、プロジェクトの本格始動に向け準備を進めてきた。ドラッグストア業界初となるハンドブックは、LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア・クエスチョニング)の基礎知識に始まり、当事者の意見を聞き取った店舗・ショッピング全般での困った経験談、また、薬剤師・調剤事務・登録販売者や、美容部員それぞれが注意すべき点などをまとめたもの。接客の際、見た目が男性(女性)の人に「彼女(彼氏)さんへのプレゼントですか」と聞いたり、化粧品売り場に案内する際、見た目で判断し、女性(男性)化粧品売り場どちらか一方に案内したりといったことは、性のあり方を決め付け当事者の実態とは異なる場合があることから、前者は「どなたかへのプレゼントですか」「ご自身用ですか」と言い換える、後者は両方の化粧品売り場を案内する、また、服薬指導の本人確認の際、名前と見た目で異なる性を連想したからといって「代理の方ですか」という聞き方はしない、美容部員は見た目で男性、女性を判断し、特定の性別に向けてつくられた商品だけを勧めない、など細かなガイドラインを策定している。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」5月22日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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