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ライオン2023年1~6月期決算発表、本社移転、原料高騰などが響き4・2%増収も大幅減益

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ライオン2023年1~6月期決算発表、本社移転、原料高騰などが響き4・2%増収も大幅減益

 海外事業は好調で売上高は1928億8700万円で前年同期比4・2%増

 ライオンの2023年1~6月期決算は、海外事業が好調な動きを示し売上高1928億8700万円で前年同期比4・2%増、本社移転費用の発生などで営業利益は56・2%減の62億4400万円となった。決算発表に伴い8月8日、東京都墨田区の国際ファッションセンターで説明会を開き、久米裕康取締役兼上席執行役員、福田健吾取締役兼上席執行役員が今後の見通しなどを説明した。

 恒常的な業績を測るために売上総利益から販売費及び一般管理費を控除で算出する独自の指標である「事業利益」は、売上増や値上げ、販促費率低下、セグメント構成変化、またコストダウンの推進で54億円上乗せしたが、原材料価格の上昇、競争費用の増加、本社移転に伴う費用増が減少要因となり、前年比で30%減となった。ただし「増益は当初の見込み以上の水準に達し、原材料価格の影響も下期には増益要因に転じる見通しで、引き続き販促の効率化やコストダウンに注力していく」との考えを示した。

 「ソフランエアリス」は市場の高付加価値化をリードする形で推移

 分野別売上高は、オーラルケア2・4%増、ファブリックケア3・2%増となったが、ビューティケア5・0%減、リビングケア5・1%減だった。解熱鎮痛薬が堅調な薬品は6・5%増。また、国内柔軟仕上げ剤市場の前年割れが続く中、大型新製品「ソフランエアリス」は市場の高付加価値化をリードする形で推移した。これにより4~6月における自社の店頭販売金額は8%増加したという。しかし「当初目標としていた売り上げ、シェアには満たない状況」として、更に今後、商品の機能に着目したコミュニケーションや店頭でのトライアル施策を強化し、育成強化を図る。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」8月28日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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