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小林製薬2023年1~6月期決算、インバウンドの回復目立ち、3・3%増収、利益も堅調

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小林製薬2023年1~6月期決算、インバウンドの回復目立ち、3・3%増収、利益も堅調

 「消臭元SAVON」「メイマック」など新商品の貢献

 小林製薬の2023年1~6月期決算は、花粉関連商材やカイロの拡大、インバウンドの復調などから増収増益を達成した。発表に伴い8月8日、大阪市中央区のAP大阪淀屋橋及びオンラインで説明会を開催。小林章浩社長、中川由美執行役員CFOユニットユニット長が概況や今後の見通しを示した。

 売上高は前年同期比3・3%増の736億2500万円。国内事業が1・1%増の601億9300万円、国際事業が14・7%増の165億7100万円とそれぞれ伸長した。国内は、インバウンドの増加で前期より28億円増、「消臭元SAVON」やめまいに効く漢方薬「メイマック」など新商品の貢献で16億円増と全体をリードした一方、芳香消臭剤全体が苦戦し既存品が39億円減、売り上げ増につながる新商品が出なかった通販が4億円減という結果になった。インバウンドは、コロナ前の19年1~6月の売上高51億円に対し、23年同期は29億円にまで回復。各言語に対応したPOPを設置するなど店頭活動の強化が成果につながった。なお、売り上げランキングでは、19年の1位「命の母」、2位「サカムケア」、3位「ブレスケア」から、23年は順に「ナイシトール」「命の母」「のどぬーる」と変化が見られている。また「ナイトミン」の「耳ほぐタイム」「眠る力」などコロナ禍に発売した商品に需要増の兆しがあるという。

 中国は「熱さまシート」が好調かつロックダウンの反動もあり5億円増

 海外の売上高は、アメリカは、OTC医薬品メーカーのAlvaが好調だったが、暖冬によるカイロの不調で2億円程度の増。中国もカイロが苦戦したが「熱さまシート」が好調かつロックダウンの反動もあり5億円増、東南アジアも各国で「熱さまシート」「アンメルツ」が好調で6億円増だった。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」8月28日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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