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花王がBtoB衛生事業を強化、売上高を2027年までに500億円へ

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花王がBtoB衛生事業を強化、売上高を2027年までに500億円へ

 研究開発体制も花王グループの総合力を基盤


 花王は、BtoBによる衛生製品事業の強化、拡大を目指していくことを明らかにした。事業を手掛ける花王プロフェッショナル・サービス(KPS)の売上高を2027年までに、現在の1・2倍となる約500億円まで伸ばす目標を掲げる。これに伴い9月19日、東京都中央区の茅場町本社で説明会を開き、KPSの小澤正明社長、豊島顕常務衛生ソリューションビジネス部統括部長、衛生に関するコンサルティングを行うキラリアハイジーンの一ノ瀬信二社長が、事業の概要や今後の展開などを紹介した。

 会の冒頭、小澤社長は「KPSは家庭品以外の全ての領域を担当している。知名度の高い家庭品ブランドも活用でき、KPS専用品との両輪で品ぞろえ、提案できるのが強み。研究開発体制も花王グループの総合力を基盤としている」と、自社の概況を説明。花王グループカスタマーマーケティングによるBtoC事業が一般消費者が訪れるスーパーやドラッグストア、コンビニなどの小売店舗及びECを対象としているのに対し、KPSが手掛けるBtoB事業は、様々な業界の卸売業など特約店を介して飲食店、食品加工施設、病院・介護施設、ホテル・旅館、官公庁、学校など全国約220万ともいわれる各種施設がユーザーとなる。

 「労働負荷低減」「環境負荷低減」を提供

 今回、コロナ禍を経て世界的に新たな衛生リスクへの備えが求められ、また国内では旅行や宿泊が急速に回復して人流と接点が増加、更には人出不足も深刻化するなどの社会課題から「アフターコロナでも衛生意識が継続している。安心安全を求める傾向が強い」(小澤社長)ことに着眼。花王グループとしてBtoBでの成長構想を打ち出した。
 BtoB関連の市場規模は約2130億円と推計され、飲食店周りなど「主に食と関わる業種」で950億円。これを除いた「直接食に関わらない業種」での成長を狙う。その上で、働く従業員の安心感・納得性の「アセスメント」、コストダウンと職場環境の改善など「労働負荷低減」、SDGs視点のモノづくりによる「環境負荷低減」を提供していく。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」9月25日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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