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NSファーファ・ジャパンが創立50周年記念祝賀会を実施、差別性のある商品で成長へ

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NSファーファ・ジャパンが創立50周年記念祝賀会を実施、差別性のある商品で成長へ

 エステー社長、フマキラー社長やサプライヤー関係者などが出席


 NSファーファ・ジャパンは、創立50周年を迎えたのを機に11月1日、東京都中央区の鉄鋼会館で「創立50周年記念祝賀会」を開催した。1974年に日本油脂から家庭品事業部を分離して設立したニッサン石鹸をルーツに、半世紀にわたる歩みを振り返ると共に、今後の方向性を示す場となった。

 祝賀会には、資本業務提携しているエステーの上月洋社長、フマキラーの大下一明社長の他、サプライヤー関係者、幹部OBなどが多数出席し、50年目の節目を祝った。
 冒頭、里村治社長があいさつに立ち「日本油脂が1937年に創業し、様々な変遷を経て今日を迎えた。まずは、これまで在籍した社員やステークホルダーの方々に感謝申し上げたい。なぜ50年続いてきたのか。大きな成長ではないにしろ、業績が安定しているのは、顧客に支持されてきたことはもちろん、関係各方面のご協力があったからに他ならない。市場では大手メーカーがひしめく中、良いものをつくり、納得していただき、買い続けていただくことが最良の策と言える。かつては、同じ服を3日間着て、洗濯板で手洗いしていた。それが、洗濯機が普及し、水道から水が豊富に供給されるようになり、家事が一変した。現代の暮らしでは毎日洗濯をするようになった。真っ黒な汚れを落とすための洗濯から、清潔感を求めるような洗濯へ変化している。更に、世界一と言われる日本の消費者も進化し、商品に価値を求めるようになり、大量生産、大量販売に支えられてきたマス市場がセグメント化している。そこで、どうセグメント化するのか、市場はどう変化しているのか、先読みして対応できる企業でなくてはならない」と語った。

  サステナブルで長く続く企業を目指す

 続いて「当社が生き残るには、変化する生活者を捉えなければならない。最も付加価値がある柔軟剤『ファインフレグランス』シリーズが、全売り上げの4割程度を占めるまでになった。粉末洗剤が主流だった時代から今日まで、この商品一つでここまで来たと言ってもよい。生活者が求めるものを提供できれば、サステナブルで長く続く企業になれると確信している」と最近の状況を説明しつつ「そうした経営を支えてくれるのは顧客であり、販売してくれる得意先であり、原材料やサービスを提供していただくサプライヤー、株主、報道関係の方々のおかげであり、マネジメントしてくれる社員のおかげであると思う」と述べ、各方面に感謝の意を表した。
 その上で「2024年度以降も、現在と同様の道を歩んでいく。基本としてナショナルブランドの強化を進めない限り、付加価値を提供することは難しい。人口が減少し、高齢化している社会にあって、ブランドは若年層に支持されるものにしていく必要がある。この層が何を好むのかを探らなければならない」とした上で「一方で、東南アジアも、中国も、大量生産の洗剤が多い。これがセグメント化していくであろう時期に参入していけるよう頑張っていきたい。五感で分かる差別性のある商品が無い限り、当社が認知され、継続していけるとは考えていない。付加価値のある商品でないなら発売しないという勇気も必要だと思う。今後60年、70年と継続できるよう、昨日より今日、今日より明日と、成長していく会社でありたい」と抱負を述べた。
 続いて、前社長の猪熊幸二氏が祝辞を述べた後、エステーの鈴木貴子会長の音頭で乾杯、それぞれの立場から祝いの言葉を贈った。歓談が続く中、奥野泰永取締役の中締めで閉会した。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」11月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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