【プラネット23年8月~24年1月期】増収も計画未達
データベース事業の苦戦響くプラネットの2023年8月~24年1月期決算は、基幹EDIや販売レポ、サービスの増収が寄与し、売上高が前年同期比0・4%増の15億8000万円となった。発表に伴い3月19日、東京都中央区の日本証券アナリスト協会で説明会を開き、坂田政一社長が業績の概要、今後の見通しなどを説明した。
売上高は増加したものの、計画に対し未達だった点については、消費者の生活防衛意識の高まりが続いていることで個人消費が伸び悩み、一般消費財の販売数量が増えていないこと、また、卸流通を経由しないPB商品の拡大が続いていることなどを外部要因として挙げた。また内部的には、新たにリリースした「POSクレンジングサービス」が想定外のターゲットからも反響があったことで、機能や料金体系などの調整に時間を要しているとした。
営業利益は4・7%減ながら、当初計画に比べ2桁増となった。上期に予定していた費用がまだ未消化であるという。「検討中の新サービスの実現可能性を高めるため、調査と検証を慎重に進めているが、下期はスピードアップを図り、計画通りに費用が発生する予定」(坂田社長)。
事業別売上高は、EDI事業が0・9%増となる一方、EDIフォーマット切り替え促進のために取引先データベースの一部料金を無料化した影響でデータベース事業は5・9%減少した。