【ウエルシアHD】24年3~8月期決算、調剤拡大も賃上げなどが影響
セルフ化粧品の需要増加、PB商品の拡充などで増収減益
ウエルシアホールディングスの2024年3~8月期決算は、セルフ化粧品の需要増加やアイテム数拡充に伴うPB商品の伸長で売上高は前年を上回った一方、利益面では、ポイントサービスの変更やたばこの販売終了、人材への積極的な投資として賃上げを図ったことなどから前年比でマイナスとなった。
決算発表に伴い10月7日、東京都中央区の日本投資環境研究所及びオンラインで説明会を開催し、桐澤英明社長らが詳細を解説した。
売上高は前年同期比3・2%増の6305億8500万円。品目別では、医薬品が2・4%減。マスクや花粉関連商品の売り上げが前年からの反動減で伸び悩んだ。一方、調剤は8・4%増と調剤併設の推進による処方箋枚数の増加、電子処方箋サービス「Amazonファーマシー」の導入、オンラインでの服薬指導の推進などの施策が奏功して好調をキープした。物販は、食品が6・4%増、化粧品が3・7%増、家庭用雑貨が4・4%増と伸長し、PB商品では「からだ・くらしWelcia」や6月から販売を開始したビューティーケアブランド「IT’S」のシャンプーやトリートメントなどを拡充した取り組みが売り上げをけん引した。