【エビス】第16回協力会総会実施、オーラルケア差別化で好調

エビスは7月28日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で原材料や資材、運輸関連などの関係各社を招き「第16回エビス協力会総会」を行った。
冒頭、乾正孝社長が事業方針を説明した。2025年5月期の業績は前年比で売上高0・2%増、営業利益75・6%増、経常利益9・6%増、当期純利益0・3%増。物価高に伴う買い控え傾向の高まりや為替差損などの影響を受けたものの、高付加価値品の提供や原価低減に取り組んだことなどが奏功した。
カテゴリー別の売上高はオーラルケアが一般チャネル4・9%増、歯科医院や輸出関係などの特殊チャネル7・9%減、ハウスウェア13・4%減だった。
前期の取り組みでは、市場拡大に向けた未来への挑戦として、日本の電動ハブラシの使用率が低いことに着目して開発した電動ハブラシ「イープレミアムケア」や、購入時における商品選択肢の少ない歯間ブラシ市場での高付加価値化を狙った「ふんわりタッチな歯間ブラシ」、安価でも3~5ドル程度が一般的な欧米並みのハブラシの価格帯を日本市場でも叶えるべく高機能性を打ち出した「極プレミアムケア」の3品を発売。また賃金などの生産コスト上昇や円安進行などを背景に、1990年から洗濯やオーラルケア用品の生産などを行ってきた中国工場を昨年に閉鎖した。他にも、営業活動や商品戦略が順調に進み、ハブラシ市場でのシェアが金額ベースで2023年から2桁成長しているなど、大手競合他社に比肩する勢いで、市場での基盤を固めていることを明かした。
(詳細は「日用品化粧品新聞」8月5日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)