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コーセーが専門家と連携し、日やけ止めの使用がサンゴの生育に与える影響を確認できる評価法を確立

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コーセーが専門家と連携し、日やけ止めの使用がサンゴの生育に与える影響を確認できる評価法を確立

 日やけ止めがサンゴの生育に悪影響を与えないことを確認

 コーセーは沖縄のサンゴ養殖専門家の金城浩二氏と連携し、日やけ止めの使用がサンゴの生育に与える影響を確認できる評価法を確立した。この方法を用い、紫外線吸収剤の有無の両方でジェル、ミルクという日やけ止め剤型を評価したところ、いずれもサンゴの生育に悪影響を与えないことが確認できたとしている。
 一部の紫外線防御成分はサンゴの成育への悪影響が報告されており、米国・ハワイ州などのサンゴ礁を有する地域では販売や持ち込み、使用が禁止されている。その一方で米国パーソナルケア製品評議会(PCPC)では科学的根拠が十分でないと懸念し、紫外線から人々を守る有効な手段である日やけ止め料の使用を控えることに慎重な姿勢を取っているという。

 プロジェクトによるサンゴ保全への取り組みを研究領域にも拡大

 同社ではこのような状況を踏まえ「雪肌精SAVE the BLUE」プロジェクトによるサンゴ保全への取り組みを研究領域にも拡大。今年2月には「メトキシケイヒ酸エチルヘキシルオクチノキサート」など、7種類の紫外線防御成分が環境濃度においてサンゴの成育に影響を与えないことを確認した。
 今回構築したサンゴ評価法では、実際の使用状況に近づけるため基板上に一定量の日やけ止め製剤を塗布し、乾燥させたものを試験サンプルとして採用した。塗布量は成人の平均的な体表面積と日やけ止めの推奨使用量である1㎠当たり2mgから算出。これは全身に日やけ止めを塗った大人10人が25mプール1レーンに入った濃度に相当し、日やけ止め使用者が密にいる状況を想定してサンゴへの影響を評価することができるようにした。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」4月18日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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