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【注目ブランド戦略】フマキラーが啓発活動を含めた多彩な施策の展開で市場活性化へ

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【注目ブランド戦略】フマキラーが啓発活動を含めた多彩な施策の展開で市場活性化へ


 アニメとのタイアップや食品ロス削減につなげた活動も推進

 衛生意識が急激に高まる中、フマキラーでは安心、安全に配慮した豊富なラインアップを誇り、新型コロナウイルス流行前と比較して規模が大きくなった除菌関連商材市場で大いに存在感を発揮している。今シーズンも啓発活動を含めた多彩な施策を展開することで、市場活性化につなげていく。
 現在注目が集まっているのが、ファミリー層へも人気の高いキャンプアニメ「ゆるキャン△」とタイアップし、4月1日からスタートした「キャンプにはフマキラー」キャンペーンだ。屋外での食事や調理では菌やウイルス対策が欠かせないこと、野外では蚊やマダニ、ハチなど刺されると危険な害虫が潜んでいることなどを啓発すると共に、売り場も積極的に構築し「アルコール除菌シリーズ」「スキンベープシリーズ」「どこでもベープシリーズ」といったアウトドア活動に必携の除菌商品、虫対策商品を訴求する。9月30日までの期間中、同社品を1回の会計時に500円以上購入した人へは、7月1日から公開される映画「ゆるキャン△」の鑑賞チケットやバスタオル、クリアファイルといったオリジナルグッズ、製品詰め合わせなどを抽選でプレゼント。既に大きな反響が寄せられているという。
 売り場に関連したところでは、100%食品成分ででき、食品に直接スプレーして食品表面に付着した菌の繁殖を抑えることで傷みを抑えて鮮度を長持ちさせる「食品用アルコール除菌フードキーパー」で新たな習慣を提案。除菌関連品コーナーでの展開にとどまらず、ラップ売り場や生鮮食品売り場でのクロスMDを提案し、実績づくりを進めている。更には除菌関連商材が市場に飽和している中で差別化を図るべく、農林水産省が推進し食品の生産から加工製造、流通、販売までのフードチェーン全体で取り組んでいる「食品ロス削減国民運動(NO-FOODLOSSPROJECT)」に賛同し、一般公募で決定した運動のシンボルマーク「ろすのん」の使用許諾を取って食品ロス削減につなげた活動も推進。同じくプロジェクトに賛同し、「ろすのん」マークの使用許諾を取っている岩谷マテリアルのマチ付きポリ袋「アイラップ」と“食品ロス防衛隊”を結成し、共通の店頭販促物を活用しており、大手小売業での展開もスタートしたことから更なる成長も見込まれるところだ。 
 また、人との関わりで様々なことを学ぶ機会が減ってしまっている子供たちに、安心してつくって食べる体験をする機会を取り戻してもらうべく「つくっ手たべ手プロジェクト」を発足。4月27日にはオンラインイベントを実施し、プロジェクトの内容や食事事情に関する調査結果なども紹介する。
 国内営業本部マーケティング部宣伝・広報担当の川端美虹氏は「『食品用アルコール除菌フードキーパー』はこれまで使用習慣が無かった商品のため、手に取って使ってもらうまでのハードルは高いですが、野菜に使った際の鮮度の違いなどが分かりやすく、一度使用してもらえればリピートにつながりやすい商材です。ABCクッキングとコラボした“お試し会”を年4回実施するなど認知拡大を図っており、食品用の除菌スプレーの市場はまだ規模は大きくないものの今年1~4月では前年比2桁を上回って伸長しました。現在、小売業様はSDGs、社会貢献といった取り組みに積極的な姿勢を見せており、鮮度維持や食育につながる商品として提案しやすいことも確か。当社だけで展開するよりも、関心のある他のメーカーとも組んで注目を集め、社会や人の行動を動かす力につなげていければ」と意気込む。

 アルコール濃度66%の新商品も話題に

 商品面では、より高濃度アルコール商材を求めるユーザーの声を元に開発し、4月に発売したアルコール濃度66%の「フマキラーキッチン用アルコール除菌66」も話題となっている。天然由来の発酵アルコールに加え、抗菌成分グレープフルーツ種子エキスも同社史上最高濃度配合していることから、シンクやまな板、包丁器具といった調理器具がぬれたままでも効果を発揮。更にはカビも99・99%除菌し、定期的にケアすることで黒カビ予防も可能とする。「フマキラーキッチン用アルコール除菌66」と主力の「フマキラーキッチン用アルコール除菌スプレー」はそれぞれの詰め替えも使用可能で、スイッチを容易にしてトライアルしやすい環境を整えている。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」4月25日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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