【注目ブランド戦略】グラフィコ「オキシクリーン」商品の効果実感とＳＮＳで多くのファンを獲得
ＳＮＳで“オキシの輪”が広がり関連書籍も
グラフィコが展開する酸素系漂白剤「オキシクリーン」。使用方法を表す「オキシ漬け」などのワードが、商品の効果実感と共にＳＮＳで話題となって多くのファンを獲得し、順調な成長を見せている。プロの掃除知識と技術を習得したクリンネスト１級の資格を持ち、自らＳＮＳを活用して積極的に情報発信を行う田邊謙司販売促進部長に、ユニークな取り組みやアイデアを生み出す秘訣を聞いた。
——昨年の調査では「オキシクリーン」の認知率が74％となり、順調に市場に浸透している印象ですが、コロナ禍の影響などはありましたか。
「衛生意識の高まりを受け、オキシクリーンの売り上げには好影響があったと感じています。外出自粛で家の中に目が向くようになり、調理関連商材が伸びたという話もありますし、掃除グッズも好調だとは思います。ウェブニュースや雑誌など、家事系の企画で『オキシクリーン』が紹介される機会は増えましたね。コロナ禍という大変な時期に、当社も役に立ちたいという思いがありますので『オキシクリーン』で、家中を清潔に保っていただけるというのはうれしいことです」
——おうち時間の充実に一役買っているかもしれませんね。ＳＮＳでは「＃オキシ漬け」などのワードが盛り上がっています。
「ＳＮＳで“オキシの輪”が広がっていることもあって、４月に徳間書店から関連書籍第３弾の『オキシクリーン掃除・洗濯大事典』が発売されます。ＣＭキャラクターでもあるメイプル超合金の安藤なつさんが『オキシ漬け』『オキシ足し』『オキシ煮』『オキシパック』など定番テクニックを紹介する他、タレントやインフルエンサーの“オキシ達”の皆さんの技を紹介するといった内容で、当社も編集協力という立場で携わりました」
——拡散したくなるワードなど、遊び心あふれるアイデアはどこから生まれるのでしょう。
「他社が手を出さないような自由な発想を生かした商品や、プロモーションが当社の強みですが、その多くは雑談から生まれたアイデアです。会議ではアイスブレイクで始まった話が何分も続くことも。主力商品である『オキシクリーン』は関わるメンバーが多いので、ＳＮＳや店頭など様々な場所で目にした情報を共有したり、次のアイデアにつながるヒントを出し合ったり、特にその傾向が強いかもしれません」
「オキシクリーン マックスフォース スプレー」キャンペーンも訴求
——相乗効果で発想が広がりますね。オリジナル白Ｔシャツ発売もその一環ですか。
「衣類と関係の深い商品なので、いつかはアパレルに展開したいと思っていたところ、東京・千駄ヶ谷にある白無地Ｔシャツ専門店『＃ＦＦＦＦＦＦＴ（シロティ）』とのコラボが実現しました。オリジナル染料『オキシホワイト』で真っ白に仕上げたＴシャツを『オキシクリーン』30g×３パックと一緒にして発売する予定です。『オキシ漬け』もできるスライドジップ付きパッケージに入れて販売しますのでしっかりお手入れをしてこだわりの白Ｔを長く楽しんでもらいたいですね」
——思いもよらない展開が楽しみなファンも多いのでは。今後のプロモーションも聞かせてください。
「４月25日から５月末まで『オキシクリーン マックスフォース スプレー』のキャンペーンを実施中です。購入レシートの画像をアップロードして応募すると、梅雨の湿気対策として布団乾燥機や除湿器が当たるというもので、衣料用洗剤の需要が高まる時期に商品の認知度アップを狙います。『マックスフォース スプレー』は泥や食べこぼし汚れに効果が高く、衣類のシミ・汚れに直接スプレーできるのでプレケア洗剤で、部分汚れは手軽にケアしたいというニーズにも応えることができます。漂白剤では無いので色柄物に使えることもポイントです」
——マルチに使える商品として更にユーザーが広がりそうです。
「新規ユーザーの獲得としては、在宅介護をされている方に向けて、３〜４年前から始めた『オキシクリーン』のサンプリングも好評で、順調に引き合いが増えています。便や尿のにおいに対する消臭効果も高いので、介護臭に悩む方にも喜んでいただいています。社会意義のある商品を取り扱っているという手応えも感じますし、今後も続けていきたいと思います」
（詳細は「日用品化粧品新聞」4月25日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で）
