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資生堂「大阪茨木工場」内覧会実施、初の物流センター併設。スキンビューティー成長へ

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資生堂「大阪茨木工場」内覧会実施、初の物流センター併設。スキンビューティー成長へ

 スキンビューティー領域の生産をグローバルでリード

 資生堂は5月20日、2020年12月に竣工した大阪茨木工場でプレス内覧会を実施した。魚谷雅彦社長CEO、アントニオ スピリオトポロスチーフサプライネットワークオフィサーが概要説明を行った他、大阪府知事代理として尾花英次郎大阪都市計画局技監が出席した。
 大阪府茨木市に位置し、プレステージスキンケア製品の生産と物流を担う拠点として、西日本物流センターと共に竣工した大阪茨木工場は21年9月から、工場、物流、コンシューマーセンター、一般向け見学コースの四つの機能を備えた新しいコンセプトのサプライチェーン拠点として稼働している。
 資生堂は「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を掲げ、30年までにスキンビューティー領域における世界ナンバーワンの企業になることを目指し、21~23年の主要戦略では「高収益構造への転換」「スキンビューティーへ注力」「成長基盤の再構築」を掲げている。今回「高収益構造への転換」として生産性の向上、「スキンビューティーへ注力」として生産体制の強化、「成長基盤の再構築」としてサステナビリティを意識した生産供給体制を整えた。生産を担う工場に資生堂としては初めて物流センターを併設し、生産から輸送にかかる作業効率を上げ、輸送時にかかるコストや環境負荷を軽減。また、地域に開かれた工場として一般顧客向けの見学コースと、顧客の声をものづくりに生かすためのコンシューマーセンターの分室を新たに設置した。プレステージスキンケア製品の生産工場として、資生堂のスキンビューティー領域の生産をグローバルでリードしていく考えだ。

 国内に生産拠点を持つことがブランド価値

 内覧会であいさつに立った魚谷雅彦社長CEOは「世界で勝てる会社になると考えた時に、当社の強みは品質の高さ。海外でつくる方が効率的かもしれないが、ジャパニーズビューティーを代表する会社として、しっかりと製品がつくられていることも重要な要素である」と語り、国内に生産拠点を持つことがブランド価値の一つであると強調した。また「社会に開かれた拠点として、子供たちに働く姿を見せることで夢を与えることができる。地域の誇りとなるようにしていきたい」と期待を込めた。
 約635億円が投資された本拠点は、工場6万5800㎡、物流センター4万7700㎡の延床面積を誇り、生産能力は年間約1億6000万個、保管能力は3万3000パレットに及ぶ。経口薬製造と同等の国際規格ISO22716を取得し、厳しい品質基準と徹底した管理を行い、「SHISEIDO」の美容液「アルティミューン」を始め、グローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」を中心としたプレステージ製品を生産。将来の需要に対応していく。

  (詳細は「日用品化粧品新聞」5月30日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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