「ＰＡＬＴＡＣフェア」３年ぶりにリアル開催、帰ってきた〝勝売繁盛〟は盛大に
154社が出展、PALTACの得意先関係者ら約1500人が来場
ＰＡＬＴＡＣは２月２、３日、大阪市中央区のマイドームおおさかで、３年ぶりのリアル展示会「ＰＡＬＴＡＣフェア２０２３勝売繁盛」を行った。近年のコロナ禍でオンライン形式により実施していた経験も踏まえ、より充実した内容で開催。業界最大手卸による久々のリアル開催とあって、出展メーカーや来場者から今後のビジネス展開に向けた期待の声が挙がった。
今年で46回目となるフェアには、化粧品、日用品、医薬品、食品など幅広い分野からメーカー１５４社が出展、ＰＡＬＴＡＣの得意先関係者ら約１５００人が来場した。「こうした活気ある催しが再開されることを、出展側も来場者側も期待して待っていた」（メーカートップ）と言うように、開会直後から会場内各所では活発なやり取りをする姿が見られた。
２フロアにわたって展開したＰＡＬＴＡＣの提案ゾーンでは、同社の果たすサプライチェーンマネジメント、リテールサポート、ＤＸ、ＳＤＧｓ、グローバルに関する機能を、動画やパネルを用いて紹介。合わせて、今春夏の新商品を一堂に集め、ビューティーケア、ヘルスケア、ホームケアとカテゴリー別に展示、紹介した。更に消費者の行動や行動様式の変化を背景とした６テーマ（デパコスレベル級がセルフケアで、シャンプー迷子のあなたへ、使ってみたい！を応援、快眠時間で美肌ケア、45歳からの健康計画〜生活習慣病対策〜、あっ！これ便利！）を設定して売り場、売り方を提案して好評を博した。
「Refocus」をコンセプトにした提案コーナーも独自に設置
「Ｒｅｆｏｃｕｓ」（再注目）をコンセプトにした提案コーナーも独自に設け「世代別提案」としてプロテイン、サプリメント、オーラルケア、フェミニンケア、また「注目キーワード別」にニューインバウンド、ビタミンＣ、メンテック／オムテック、脱マスクｆｏｒ ＭＥＮに関連した商品群を取り上げ、これらの成長見込みを裏付ける市場データと共に展示した。
出展メーカーは、市場拡大、活性化につなげる春夏の新商品、注力商品を中心に華々しく展示。営業担当者はもとより、各社の幹部も多数駆け付け熱心な売り込みを行った。メーカーごとの単独ブースだけでなく、商品の訴求について12の統一テーマ（新商品、掘り起こし商品、買い上げ点数アップ、ＳＤＧｓ、デジタル販促、セルフメディケーション、新規顧客獲得、新セグメント、ニューノーマル、インバウンド、ＳＮＳで話題、時短・楽家事）を設け、小売業に新たな販売機会をもたらすことを提案した。
ＰＡＬＴＡＣの担当者は今回のフェアについて「この数年、リアル開催を断念してオンラインでの開催が続いたが、この期間を利用してデジタルコンテンツの充実を図るなどオンラインのノウハウを培ってきた。これを有効活用しつつ、小売業様に商品や提案内容を直接見て、触れていただくことができるリアル開催の利点を最大限に生かした。サプライチェーンの最適化や効率化につながる機能、店頭活性化に向けた取り組みを実感していただける内容とした」として、フェアを通じて製配販の連携強化、協働を深め、業界発展に貢献していきたいとの考えを示した。
（詳細は「日用品化粧品新聞」2月6日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
