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「美容プラットフォームLIPSの軌跡 第3回」【寄稿】

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「美容プラットフォームLIPSの軌跡 第3回」【寄稿】
 
 AppBrewが運営する美容クチコミプラットフォーム「LIPS」は「なりたい自分を、もっと自由に。」をコンセプトに、商品の発見から購入、レビューの投稿までシームレスな体験を提供している。本連載ではローンチから6年を迎え、累計1000万ダウンロードを目前に控えた現在までの成長の軌跡をお届けする。

第3回 ユーザー拡大の成功要因

 「LIPS」のアプリはローンチからわずか2年で300万ダウンロードを達成。その後も順調にユーザー数を拡大し、今では900万ダウンロード、累計投稿数は300万件(※2023年1月現在)を超える。美容に特化したスマホアプリが数多ある中で、LIPSがこのように多くのユーザーを獲得し、toB事業でも成功を収めた要因の一つとして、ユーザーのニーズや課題に徹底的に向き合う開発姿勢が挙げられるだろう。

 例えばLIPSのアプリ開発チームでは、新規ユーザーが初めてアプリをダウンロードしてから、一定期間利用を継続する条件を徹底的に分析。そこで「新規ユーザーは、アプリ利用開始時に『15件』のクチコミを閲覧すれば満足度が高まり、その後もアプリの利用を継続する傾向がある」という成長のカギとなる数字、いわゆる“マジックナンバー”を発見した。

 そのマジックナンバーをもとに、ユーザーに興味のあるコンテンツを届けることを目指し機能を開発。AIによってパーソナライズ化されたタイムラインを実装した。更に19年にタイムラインを読み込む度に新しいクチコミが表示されるようレコメンド機能を再設計すると、予想通り新規ユーザーの利用継続率は飛躍的に向上した。
LIPS連載3回目.jpg















 







AIによってパーソナライズされたタイムライン


 このような背景には、私たちAppBrewのバリューの一つ「ユーザーファースト」がある。ここでいう「ユーザー」とは、アプリの使用者だけではなく、コスメブランド関係者や広告代理店など、toBの事業関係者も含まれ、LIPSというサービスを利用する全ての人を指す。開発部門だけでなく全社員が「ユーザー」の抱える課題やニーズを、対面アンケートやインタビュー、ABテストやログ解析などによって、定性/定量の両軸で客観的に捉え、それに基づいた機能開発・サービス展開をすることを徹底しているのだ。

 中でもアプリのヘビーユーザーとの関係は非常に大切にしており、気軽にやりとりできるチャットグループを設けるなど、新機能のアイディアに対する感想や意見を気軽にヒアリングできる環境を構築していることなどは、AppBrewがいかにユーザーの意見を大切にしているかを表している。
 この姿勢は、どんなにLIPSの規模が拡大しても、不変のものである。
 (AppBrew取締役CTO 堀江慧)

 (詳細は「日用品化粧品新聞」2月6日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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