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【注目ブランド戦略】コーセーCP新シリーズ「ジュレーム iP」担当者インタビュー

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【注目ブランド戦略】コーセーCP新シリーズ「ジュレーム iP」担当者インタビュー

 ブランド初のティザー広告の実施などで登場感演出

 ユーザーニーズに的確に対応した機能性に加え、大規模な販促展開でブランドの存在感を高めつつ、付加価値化、スペシャルアイテムの提案などで、市場の成長に貢献してきたコーセーコスメポートの「ジュレーム」。パーソナライズ化などの要因で価格の2極化も進行するヘアケア市場にあって、新たな成分を積極的に取り入れながらも手に取りやすい価格帯で提供し、ユーザーの高い支持を受けてきた。3月4日には新シリーズ「ジュレームiP」を発売。ブランド初のティザー広告の実施などで登場感を演出し、大いに注目を集めている。ここではブランド事業部企画一課の岸本澪氏に新製品のこだわりや成長に向けた施策などを聞いた。

 カラーダメージヘアも芯から補修し、きれいな髪色・質感が続く
 
 —新製品の開発背景を教えてください。
 「最近は、髪全体を明るく染めるハイトーンカラーや髪の内側だけをカラーリングするインナーカラー、前髪や顔まわりを染めるヘムカラーなど、明るい髪色を楽しむことがトレンドになっています。一方、カラーリングは、お客さまが挙げる「髪が傷む原因」の中でも最上位にあり、近年のヘアケア市場では、ダメージケアカテゴリーが伸長し、引き続き活性化することが予想されます。このようにダメージ補修への対応が求められていることから、カラーダメージヘアも芯から補修して、きれいな髪色・質感が続く新シリーズの発売に至りました。ジュレームアミノアルゲリッチでご支持を頂いているアミノ酸系洗浄成分は引き続き踏襲し、傷みがちな毛先まできしまず優しく洗い上げます。仕上がりや好みに合わせて、しっとりとまとまる髪に導く『ディープモイスト』、さらりとまとまる髪に導く『モイスト&スムース』の2タイプを提案します」
 —成分のこだわりは。  「ヘアオイルを除くシリーズ共通成分として、タラソ由来の浸透補修成分『iPコラーゲン』を配合しました。枝毛・切れ毛が気になる傷んだ髪も、毛先までしっとりまとまる髪に導きます。iPコラーゲンは髪内部まで浸透し補修効果が期待できる成分で、髪への吸着に優れ、内部補修だけでなく、キューティクル補修効果にも優れています。美容成分として調査で上位にランクインするコラーゲンですが、ヘアケアでは高価格帯のアイテムが多く、今回お買い求めやすい価格で提供することで関心を持ってもらえれば。シャンプーは“髪の美容液80%”、トリートメントは“髪の美容液99%”配合で、補修力など効果が分かりやすいように表現しております」
 —シャンプー、トリートメントに加えて、髪質の悩みに合わせたスペシャルケアアイテムもラインアップしているとか。  「特に傷んだパサパサ髪に、チューブタイプの『集中保水美容液ヘアマスク』、枝毛・切れ毛をくり返す傷み切った髪に、ジャータイプの『コンセントレートヘアマスク』、傷んでくすみがちな髪に、アウトバスの『イルミネートヘアオイル』をそろえました。シリーズアイテムは全てベルガモット&オレンジの精油を使用した『シトラスホワイトフローラルの香り』としており、統一感を出しています」
 —パッケージも印象的な仕上がりです。  「淡い水色を採用し、香りもそうですが、男女問わず手に取ってもらいやすいジェンダーレスなものとしました。新生活がスタートするタイミングでの発売で、新しい出会いにつなげることができればと思います」
 —新シリーズは若年層、Z世代などを取り込んでいきたいということですが、どのようなアプローチをしているのでしょう。  「自分のためのアイテムだと考えてもらいたいと『#ウルウルちゅるん』と記載したキャッチシールを貼付し、仕上がりを分かりやすく表現しました。初めてカラーを入れたり、パーマをしたりで、髪の毛が傷んでしまったと感じる人もいるはずです。ユーザーとブランドをつなぐ、入口の存在になればと考えています」

 (詳細は「日用品化粧品新聞」3月7日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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