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【謹賀新年】ポジティブなアイデアが数多く創出されることに期待

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【謹賀新年】ポジティブなアイデアが数多く創出されることに期待

 乗り越えねばならない複数の壁に苛まれた2022年

 2023年という新たな年を迎えたことは素直に祝うとして、すでに4年目に突入するコロナ禍にも増して、様々な事象が相次ぎ発生した昨年の記憶がまだ生々しいのは、そのインパクトがいずれも大きかったからに他ならない。
 歴史上何度も繰り返されてきた戦争が、現代ではロシアのウクライナ侵攻という形から始まり、互いが負う傷もさることながら、食糧やエネルギー、各種原料などあらゆる分野で世界中に厳しい現実を突きつけているのは周知の通り。合わせて国内では円安が進行し、産業界や各企業では多大な影響をもたらしている。
 いわば、人間と経済と地球環境がそろって持続していくために乗り越えねばならない複数の壁に苛まれた一年だったと言える。従前からのコロナ禍は、第7波、第8波が訪れ、感染拡大と縮小を繰り返している、それなりの犠牲を払いつつも、新たな生活様式の名の下に変化に対応しながら、人々が強くたくましく生きていく姿も見え始めてきた。徐々に人流は回復し、また「3年ぶり」が流行語となるほどリアルで人が集う催しも、形を変えるなど復活してきた。

 日用品・家庭用品分野では年間を通じて続いた値上げラッシュ

 一方で、日用品・家庭用品分野では年間を通じて値上げラッシュが続き、カテゴリーによっては数度の価格改定を余儀なくされている。その背景と事情を多くが周知しているからこそ、生活防衛意識が高まりから、消費マインドの冷え込みを懸念する声があっても、値上げの浸透は進んでいる。そして、過去の時代にも繰り返されてきた値上げとは規模や質が異なることに加え、上がった価格が定着、または更に上昇するとの予測もあって、企業にも、生活者にも、今後どう対応してくかを模索する動きがすでに広がっている様子だ。
 変化のスピードが一段と加速する中、先々を予測することが以前にも増して難しくなった状況下。思いもよらない事態が新年以降も起きうる可能性は小さくない。SDGsの達成に限らず、多くの企業が目標達成を目指す年と位置付ける2030年まであと7年。この間も少子高齢化と人口減少は続く。持続可能性を追求していくことは必須として、そのために2023年は何をすべきか、できるだけポジティブなアイデアが数多く創出されることを期待したい。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」1月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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