「アットコスメ データから見る人気の秘密ーヒットコスメの裏側ー」(寄稿)
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自分の肌への理解とデザイン性
経済産業省によると化粧品、医薬品のEC化率は5.8%であり、他カテゴリーと比較し低い値にとどまる。「一か八かでネットで買いました」といったクチコミが見られるように、化粧品をECで購入することは生活者にとって未だリスクの高い行為だ。 『イプサ ザ・タイムR アクア』は、アットコスメにおいてEC購入者からも高く評価されている製品の1つであり、アットコスメの公式通販サイト@cosme SHOPPINGでのベストヒット製品である。リスクが高いはずのECで評価される理由はどこにあるのだろうか。 『イプサ ザ・タイムR アクア』のEC購入者によるクチコミを見てみると、「安定しない」「悩む」という表現が特徴的に出現し、自身の肌の不安定さを自覚している様子が見られた。店頭ほどの丁寧なカウンセリングができないECにおいて、購入者が自身の肌を理解していることは、ニーズと製品とのマッチング精度、ひいては製品評価にもつながるのではないだろうか。
パッケージデザインが高評価が
もう1つの特徴がパッケージデザインへの評価が高いことだ。EC購入者は店頭と比べれば得られる情報量は少ないと想像される。もしかしたらその分、デザインや香りなど製品知識がなくても得られる情報が、評価に影響を及ぼすのかもしれない。(詳細は「日用品化粧品新聞」5月4日号)