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【注目ブランド戦略・大日本除虫菊】「蚊に効く虫コナーズプレミアム」で市場の成長支える

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【注目ブランド戦略・大日本除虫菊】「蚊に効く虫コナーズプレミアム」で市場の成長支える

 防除用医薬部外品の認可を得ることで蚊に効果があることを訴求

 技術開発力の強みが市場活性化につながるという姿勢を追求する大日本除虫菊。2年前に発売した「ゴキブリムエンダー」のヒットは、まさにそれを実証した好例と言えるだろう。コロナ禍も3年目を迎え、どういった施策で新需要の開拓を図るのか。平野秀穂営業本部長に市場や製品の販売動向などを聞いた。
 ——殺虫剤市場の動きはいかがでしょう。
 「6月中旬までは、特に関東・首都圏の天気がいま一つで、それが全体的に響き、前年を超えるに至りませんでした。6月20日の週から一転気温が上がり、市場も活性化しました。しかしその後は戻り梅雨で伸び悩み、7月3日の週の時点での累計の前年比は3%減となっています」
 ——話題を集める新製品「蚊に効く虫コナーズプレミアムプレートタイプ」の動きは。
 「想定以上に良い動きを見せています。従来の『虫コナーズ』も蚊に対する効果は実験で確認していましたが、表記上の適用害虫はユスリカ、チョウバエです。新製品の『蚊に効く虫コナーズプレミアム』は、防除用医薬部外品の認可を得ることで蚊に効果があることを訴求できるようになりました。これまで蚊への効果を表現できなかったことで使用を中止されていたユーザー様を再び呼び戻すことができ、市場へのプラスオン要素となりました。空間用虫よけのプレートタイプは、6月20日から7月10日までの直近の3週が120%強と順調で、累計でも前年を上回ってきました。もちろんこの製品が大きくそれに貢献していると思っています」
 ——蚊に効くということは、蚊の需要期でもある8月の販売にも期待が持てそうです。
 「確かにその通りで、空間用虫よけ市場は通常6月に動きが落ち着きますが、もう少し後半まで需要が続くと期待しています。従来品は、屋内と屋外の境目に設置することで、家の外から室内への虫の侵入を防止する効果を訴えていますが『蚊に効く虫コナーズプレミアム』は、庭など屋外の空間でも、半径1mの範囲で忌避効果があります。それを訴求することで、アウトドアなど新たな需要の開拓も進めていく考えです」
 ——ダニ用も新製品の動きが目立っています。
 「『ダニがいなくなるスプレー ミスト噴射』は、広範囲に使いやすい優しいミスト噴射のエアゾールタイプで、手軽にダニを駆除できます。また、速乾性でべたつかないので、ソファやカーペットでの使用にも最適です。ダニ用市場は近年、右肩上がりで推移しており、今後、ブランド認知を高めることで、売り上げ拡大につなげたいと考えています」

 好調な伸びを示す「金鳥の渦巻ハエにも効く太巻」

 ——蚊取り線香の代名詞でもある「金鳥の渦巻」の動きは。
 「『金鳥の渦巻ハエにも効く太巻』の伸びが目立っています。断面積が通常品の2倍で効き目が広範囲に広がることから、アウトドアでの需要を取り込んでいるようです。蚊取り線香については、使い方を知らない、あるいは家にマッチもライターも無い、ガスもIHだとしたら火が使えるシーンが無い、という人が特に若い世代の中にいるようです。我々としては、これまで考えもしなかったことですが、そういったことを含めて使い方の啓発などを改めて行う必要があるかもしれません」
 ——コロナ禍での外出自粛も緩和が見られ、回復が期待できるカテゴリーは。
 「人体用の虫よけは、コロナ禍で縮小しましたが、今年は回復すると見込んでいますし、小売業様からも昨年より動きが良いという声が聞かれています。昨年発売した『お肌の虫よけプレシャワーDFミストプラスハーブ』は、1200円前後と高価格帯のもので、ハッカ成分を入れた清涼感が特長です。今年は特にこの製品の配荷に力を入れており、実際に引き合いを強めています」
 ——市場拡大に向けた考えや施策はどういったものがありますか。
 「人口減少の中、付加価値化を進めて単価を上げていかないと、市場の維持及び拡大はできません。それを意識した商品づくりを進めていますし、例えば『ゴキブリムエンダー』は発売3年目の今年も動きは順調です。ロイヤルユーザーも増えてきました。『蚊に効く虫コナーズプレミアム』は先ほども申したように、潜在需要の顕在化が見られます。市場活性化に向けた施策が狙い通り実現しているという手応えがありますし、小売業様の当社に対する期待値も高いと感じていますので、今後もその点は追求していきたいと思っています」

 (詳細は「日用品化粧品新聞」8月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で
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