【user's VOICE】コーヒードリンク
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寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
コンビニやスーパー、ドラッグストアで購入できる「缶・ペットボトル・紙パック入りの手軽なコーヒー飲料」(以下コーヒードリンク)について、POB会員(496人)にアンケートを実施。「普段、コーヒードリンクを飲む」と回答した人は男性が男性87・8%、女性78・3%と、男性の方がやや高い利用率となった。購入場所(複数回答)では、コンビニが84・6%、ドラッグストアが46・3%となり、男女間での大きな差は見られなかった。
本稿では、レシートデータをもとに「コーヒードリンク」のドラッグストアとコンビニにおける購買動向を分析する(レシート分析期間=2024年9月~25年8月、レシート枚数3748万2671枚)。
図表は、会員の投稿レシート情報からドラッグストアとコンビニにおける「コーヒードリンク」カテゴリのレシート1000枚あたりの出現傾向を月別で示したもの。コンビニでは、通年を通して数値の変動が比較的安定している一方、ドラッグストアでは60%台から120%台までと、季節による変動が顕著で、気温の上がる5月から9月にかけては数値が高くなるなど、夏場の需要の高さがうかがえる。冬場にドラッグストアの数値が落ち込む要因としては、ホット用什器の設置数が限られていることが一因と考えられる。また、ドラッグストアに関しては「900㎖くらいのコーヒーが安く買えるから(50代・女性)」や「1000㎖を12本入りでケース買いしている(50代・女性)」といった大容量商品の購入に関するコメントが複数確認されているのも特徴的で、夏場の消費増加に合わせて、大容量商品を安価にまとめ買いできることが、ドラッグストアの利用を後押ししているものと考えられる。
mitoriz RDM本部
(詳細は「日用品化粧品新聞」10月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)