「@cosmeアットコスメデータから見る人気の秘密—ヒットコスメの裏側」【寄稿】

コスメデコルテ/AQ ミリオリティ リペア クレンジングクリーム N
(アイスタイルリサーチプランナー 原田彩子)
肌が「柔らかくなる」などのワード出現率が高く出現
マスク生活によるノーファンデ化が進む一方で、昨年末アットコスメで実施した調査では、4割強がこの1年で「クレンジング料にお金を払ってもいいと思うようになった」と回答した。これは洗顔料への高価格シフトの意向を上回る数値だ。
諭吉クレンジングと呼ばれるこの商品のクチコミには「落ちる」という、クレンジング料の重要な評価ポイントと考えられるワードの出現率が、クレンジング全体と比較し25ポイント低い。反対に多く出現しているのは「肌」だ。肌が「柔らかくなる」「モチモチする」、肌を「労わっている感じがする」などの表現は、全体と比較し30ポイント以上高く出現しているのだ。これが、いまノーファンデの中でも高いお金を支払いたいと思わせる商品の特徴の一つであろう。
非日常感を味わうためや、日々頑張る自分へのご褒美に
また、他のクレンジング料と比較するクチコミは少なく「美容液」「ブースター」「パック」などアイテムを超えたスキンケアや「エステ」と比べての投稿が見られることも特徴的だ。
もちろん1万円という価格に対するハードルの高さはうかがえるが、非日常感を味わうために、日々頑張る自分へのご褒美にと、この機会だからこそチャレンジできたという人たちも少なくないのではないだろうか。
(詳細は「日用品化粧品新聞」4月4日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)