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【スキンケア特集】個数苦戦も単価アップの傾向、毛穴悩みへ多彩な提案も多数

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【スキンケア特集】個数苦戦も単価アップの傾向、毛穴悩みへ多彩な提案も多数

 2023年1〜7月皮膚用化粧品は個数11・2%減、金額1・9%減


 在宅時間の増加による“おこもり美容”への関心の高まり、マスク着用による肌ダメージの増加などがあり、堅実な推移を見せていたコロナ禍のスキンケア市場。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられたことを受け、脱マスクなどアフターコロナの動きが鮮明になり、これまで苦戦を強いられてきた一部カテゴリーが活況になる中にあって、数字上はやや苦戦を強いられている。
 経済産業省の出荷統計によると、2023年1~7月の皮膚用化粧品は個数11・2%減、金額1・9%減と、共に前年を下回った。金額に比べて個数が大きくマイナスになっている傾向からは「潤沢にあったお手入れ時間で様々なケアアイテムを試していた人が、良いものを厳選して使うようになったのでは」(メーカー担当者)という仮説も導ける。

 「自分への投資」の面を強調することで魅力や価値を提案


 “タイパ”“コスパ”を重視する傾向も見られる中、重要になってくるのは「ひと手間掛けてお手入れ時間を豊かな時間にする」「自分に向き合って丁寧にケアをする」といった意識を促進するアイテムの提案だろう。世界観やブランドの理念・思いを伝えていくことに加えて「自分への投資」という面を強調することで、スキンケアの魅力や価値は更に高まっていくはずだ。
 具体的な肌悩みということで言えば、引き続き毛穴ケアへの関心が高まっている。マスク着用での擦れ、乾燥によるダメージに加え、在宅時間の増加、オンライン会議への参加といった理由から、自分の顔を見る機会が増えたことが主な要因で、コロナ流行前からニーズの強かった分野ではあるが、更に引き合いが強まった印象だ。メーカー各社ではこれに対応し、商品を通じた多彩なアプローチを進めており、着実な成長へとつなげている

 (詳細は「日用品化粧品新聞」10月16日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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