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【注目企業・岩谷産業】存在感増す「ALALA薬用泡のハンドソープ」、認知拡大進めブランド第2の柱として期待

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【注目企業・岩谷産業】存在感増す「ALALA薬用泡のハンドソープ」、認知拡大進めブランド第2の柱として期待

 “人と自然へのおもいやり”をコンセプトとする「ALALA」


 岩谷産業と言えば、カセットこんろ・ボンベを思い浮かべる人も多いことだろう。多数のヒットを飛ばし、市場トップシェアの座を構築。“巣ごもり需要”の高まりを追い風に、コロナ禍での市場拡大に貢献している。そんな同社が、現在力を入れているのがハンドソープだ。カセットこんろ・ボンベに続く事業として成長を図り、認知拡大を進めている。

 コンセプトは“人と自然へのおもいやり”
 総合エネルギー事業を主力とする岩谷産業で、認知度が高いカセットこんろ・ボンベよりも売上高で大きな構成を占めるLPガス。そのLPガス事業で培ってきた販売・物流網を生かして、ウォーターサーバー、健康食品、洗剤といったアイテムも手掛けてきた。
 その中で1962年に、粉洗剤の発売からスタートしたブランドが“人と自然へのおもいやり”をコンセプトとする「ALALA」。1941年には究極のエネルギーである水素の取り扱いを開始し、1970年の創業40周年時に企業スローガン「住みよい地球がイワタニの願いです」を採択するなど、ガス&エネルギーを扱う企業として各種事業で地球への優しさにこだわっている同社の姿勢が表れたブランドだ。
 ハンドソープ、キッチン用液体洗剤、ボディソープ、入浴剤をそろえ、“洗=アラ”と “良=ラ”から成るブランド名称にもこだわっている。売上金の一部を、自然保護に尽力する日本ナショナル・トラスト協会へ寄付していることも特筆すべき点だ。
 中でも、衛生意識の高まり、手洗い機会の増加といった背景から、存在感が増しているのが「ALALA薬用泡のハンドソープ」。石油系合成界面活性剤を使用せず、生分解性が高い「天然パームヤシ油」から生まれたアイテムは、肌の潤いを守るために9種類のハーブエキスを配合していることも特長の一つ。モニター調査では「しっとり手肌に優しい」「香りがよい」「泡が濃密」「インテリアになじむボトルデザイン」などと感想が寄せられ、実に98%※が満足と回答したという。贈呈品としての展開も行い、ギフトボックスには通常廃棄されるヤシの一部分を活用した「パームヤシカサパルプ紙」を使用。ブランドイメージの向上に一役買っている。

 カセットこんろ・ボンベ部門と生活用品部門を統一へ

 総合エネルギー事業本部カートリッジガス本部の大野歌織生活商品部長は「カセットこんろ・ボンベ部門と生活用品部門が一緒になり、これまでLPガスルートだけで展開していた生活用品を、カセットこんろ・ボンベ部門の一般小売りルートで提案するようになりました。その成果もあり、大手ホームセンター、ドラッグストア、スーパーなど多彩な業態で配荷店が増えています」と順調な推移を明かす。
 部門が統合したことによるメリットは他にも見られる。年間1000万パックに上るカセットボンベのパッケージにハンドソープのPRを掲載。大きな宣伝効果があると共に、ハンガー什器を活用したクロスMDを実施するなどして、限定パックを展開した店舗でのハンドソープの取り扱いにもつなげている。
 テレビCMやSNSなど発信力強化
 認知拡大に向けた施策も見逃せない。ALALAブランドでのテレビCMの放映に加え、公式インスタグラムも立ち上げて積極的な情報発信に努め、同社イメージキャラクターの宝塚歌劇団 宙組トップスターの真風涼帆氏を起用した交通広告も展開している。実演販売や、カセットこんろにハンドソープ本体をつけた限定セットの投入などもユーザーとの接触機会の増加につながっており「カセットこんろ・ボンベに続くイワタニブランド第2の柱にしたいと考えています。全国どこの店舗でも、ALALAが買えるようになれば」(大野生活商品部長)と、今後も意欲的な施策が見られそうだ。
(※出典元:サンプル百貨店、満足度調査8項目の合算)

 (詳細は「日用品化粧品新聞」10月3日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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