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実行委員長に聞く「第59回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW2023」の見所

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実行委員長に聞く「第59回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW2023」の見所

 〝いつでも頼れる〟を広く拡散

 日本DIY・ホームセンター協会は8月24日~26日、幕張メッセで「第59回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW2023」を開催する。ショウの実行委員長を務める竹田光貴副会長(アクリサンデー)に、今回のショウの概要やコンセプト、企画へのこだわり、今後の展望などについて聞いた。

 ――今年はどのようなテーマで行われるのでしょうか。
 「本ショウはBtoBとBtoCの二つの面を持った展示会です。
 社会インフラであるホームセンターは日常の住生活はもとより、近年、災害の発生が日に日に増えており、緊急時や困ったことがあればホームセンターへという思いから、今年は『~いつでも頼れるホームセンター~見て!さわって!みつけよう!』をテーマとしました。ホームセンターは全国に5000店舗ほどあり、生活インフラを支える場であることを広く知っていただきたく、ショウを通じて更にアピールする考えです」
 ――ショウの企画についてお聞きします。
 「今年は久しぶりに規制がない開催となりますので、一般来場者の方々には商品を直接見て触って体感してもらえるような企画を考えています。去年まではコロナ禍でなかなか外出しづらい状況が続いていたので、今年は思う存分それぞれのブースの中から色んな商品を見つけてもらいたいと思います」
  ――テーマゾーンの内容もパワーアップしているようですね。
 「『いつでも頼れるホームセンターコーナー』では去年よりも大幅に内容を拡充いたしました。『ホームセンタービジネスマッチング』では、参加小売業が前回の9社から17社に増えました。これは新しい仕入先を開拓したいホームセンターが増えている証とみております。DIY市場の魅力が見直されたことから、ホームセンターに直接売り込みたい新規参入企業も増えてきており、ホームセンターと出展社の相互のビジネスチャンスとするべく積極的に支援していく考えです。『ホームセンターブース』では、地域と連携しているホームセンター各社にブースを出展してもらい、おすすめの商品の他、自社で取り組むCSR活動、SDGsの取り組みなどを紹介するといった内容を予定しています。災害時に水が出なくなったり、停電が発生した際、企業が地域住民にどういった社会貢献を行っているのかなど、様々な取り組みを来場者に向けてアピールしてもらいます。『ホムセンキャンプコーナー』では、堅調な人気を誇るキャンプ企画を今年も継続します。今回は冬のキャンプをテーマに、ブランド各社に企画運営をしてもらうなどオリジナリティーのあふれるブースが生まれると期待しています」

 〝自分で作れる〟体験の場を提供

 ――体験コーナーの内容はいかがですか。
 「今回は全体的に『自分で作れる』というところに重きを置いて企画を考えました。『住まいを豊かにHow toプチリノベ』では、昨今、エネルギー高騰による物価高で、消費者の節約志向が高まっています。そのような切り口から、節約につながるようなDIY体験などを打ち出していく考えです。手で塗る漆喰風ペイント体験、節電対策としての二重窓の施工へ挑戦、古い家具をペイントでリメイク体験といったハウスリノベーションを提案します。ワークショップの『趣味にこだわる 隠れ家工房』では、DIYが趣味になるようなコンテンツを用意します。特に溶接でつくる『本格!アイアンクラフト』は、以前は男性向けの企画と銘打って展開していたのですが、意外にも女性の支持者が多い状況です。溶接で使うヘルメットなども可愛らしいデザインがあり、見ていて楽しいものです。また、多肉植物がトレンドになっていることから『秋の園芸ワークショップ』も展開します。その他、コロナ禍に大活躍したアクリルパネルのリユースアイデア紹介なども予定しています」
 ――性別関係なくDIYを楽しむ時代に変化していますよね。
「これまでDIYを楽しむ女性を増やすための『DIY女子』や『男の工房』などをテーマに主に男女別の企画で行っていたのですが、ジェンダーフリーな社会が広がりつつある時代背景を鑑みて、昨年から企画タイトルを刷新しています。『男の工房』は男性しか楽しめないという訳でもなく、DIYが好きな女性もたくさんいらっしゃるので、性別関係なく楽しんでもらいたいという思いを企画に込めています」
 ――新企画コンテンツについてお聞かせください。
 「業界向けのセミナーイベントの一つとして、株式会社グッデイの柳瀬隆志社長を迎え『ホームセンターのDX戦略』を行います。更に、ロボット工学のパイオニア『バドガーテクノロジーズ』による多目的自律型ロボットを実演披露します。世界的に見ると日本のホームセンターはまだまだDX化が遅れているので、DXの活用法から最新のトレンドなどを業界の皆様に訴求していきます」
 ――人気コンテスト企画では新しい部門を立ち上げたそうですね。
 「今回『JAPAN DIY大賞2023』では、インフルエンサー部門を新たに設置しました。参加していただくインフルエンサーの皆様にSNSでショウの情報を発信していただけると更に盛り上がるだろうと考えました。初めての試みなので、応募条件、ルールといった基準をしっかりと設けるなどリスク管理をして開催する予定です。『今までショウ自体を知らなかった』というような新しい層を開拓できるのではないかと期待しています」
 ――前回以上にプロモーションに力を入れているのでしょうか。
 「去年は2万人程度の来場者だったのですが、今年は5万人を目標としています。とにかく一般の方の来場を促進したいので、即売会などといった企画も充実させていく考えです。具体的なプロモーションとしては、開催地の駅周辺などにポスター掲示はもちろん、公共交通機関でのトレインチャンネル、SNSなどを活用した広告の他、全国のホームセンターに無料招待券を配布するなど大々的に告知していきます。業界向けにはDMなどでショウの周知活動を行い、更なる集客を目指していきます」
 ――ショウの今後の展望などについてお聞かせください。
 「協会として、インバウンド需要に頼るだけでなく『メイドインジャパン』を海外のホームセンターに売り出していきたいと考えています。よりインターナショナルなショウにするためにも、海外の人たちを呼び込み、買い付けにきてくれるようなショウにしたいと考えています」

 (詳細は「日用品化粧品新聞」8月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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