日用品・化粧品・生活用品業界の専門紙

HOME(2022) > 業界ニュース > インタビュー > 【男性の気分上げる注目コスメブランド】 コーセーコスメポート 大自然の恵みで「いい顔」に

業界ニュース

【男性の気分上げる注目コスメブランド】 コーセーコスメポート 大自然の恵みで「いい顔」に

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【男性の気分上げる注目コスメブランド】 コーセーコスメポート  大自然の恵みで「いい顔」に

 
 「マニフィーク」アイテム拡充 

 コーセーコスメポートの「マニフィーク」は、ジェンダーレス発想から生まれたネイチャーサイエンスブランド。天然由来の厳選した保湿成分を配合し、大自然の恵みをふんだんに取り入れている。ここでは戦略事業部戦略ブランド推進課の西村講平課長、菅原道隆氏にブランドの強みや今後の方針を聞いた。
 ――ブランドのこだわりを教えてください。
 西村課長「アマゾン、メゾンコーセーといったEC、そして一部バラエティーショップで展開しているブランドのタグラインは『いい顔は、自然でつくる。』です。コアターゲットは、20代後半から30代の高感度のビジネスマン。化粧品を使って見た目を“映え”させるだけでなく、自分の内面も充実できるようリラックスさせるブランドを目指しています。使用時の浸透感や軽やかな心地良さを与えるフローラルウッディの香りにこだわっています」
 ――ラインアップも順調に拡大していますね。
 西村課長「2020年の秋に、化粧水、乳液、オールインワンジェル、洗顔フォーム、マスクのスキンケア5SKUを発売しました。その後、シワ改善、日やけ対策といった悩みに対応したオールインワン品を追加し、更にBBクリーム、アイブロウなどメイクアップラインも展開しています。メイン商材のオールインワンジェルは、化粧水、乳液、美容液の効果が得られ、みずみずしい使用感や保湿の持続感、香りなどが好評です。『メンズノンノ美容大賞2021』でオールインワン部門1位となるなど、高い評価をもらっています」
 ――今春は日やけ止め乳液を投入しました。
 西村課長「ワントーン顔を明るくしたいと透明感を求める男性に応えるもので、サラサラした使い心地で、使う時のストレスを軽減します。紫外線カット指数はSPF50+・PA++++を確保しました。汗や水、皮脂にも強いスマッジプルーフタイプで、様々な環境ストレスからも肌を守る高機能品です」
 ――その他のアイテムの動きはいかがでしょう。
 西村課長「シワ改善ができるオールインワンジェルが第2の柱になりつつあります。日差しが強くなる夏場はオールインワンジェルUVへの期待も高まります。メイクはまだ育成カテゴリーであり、スキンケアを使ってもらった延長線上にあるものと考えています。身だしなみを整えられる点を強調し、塗った時に顔を自然に演出できると紹介していきます」
 ――販促面で重視している点はありますか。
 菅原氏「現在の主な買い場はECのため、ターゲット層との親和性もあるSNSなどのデジタルコミュニケーションを中心に施策を展開しています。更に、店頭体験は今後の重要なテーマです。テスターに加え、商品を体験してもらうためイベントなどで訴求していくことも考えています。出張や旅行などを含め、外出機会は今後増えていくはずです。トライアルとしてポーチ付きトラベルセットの投入なども検討しており、魅力的な提案を行っていきます」

 メンズコーナー以外でも展開

 ――女性へのアプローチも強化しているとか。
 菅原氏「若年男性は化粧品へのハードルが低くなっていることも感じますが、それでも男性より化粧品になじみがある女性をアンバサダー的な存在にしたいと思っています。女性インフルエンサー、カップル系ユーチューバーなどを起用した施策にも力を入れており、女性から男性に贈ってもらうことを意識した限定ギフトセットも発売しています。またブランド全体を紹介する什器とは別に、オールインワンジェルUVと日やけ止め乳液のみを並べた什器も用意しました。メンズコーナー以外に、ボディケアやUVケアのコーナーで展開し、女性客との出会いにつながることも期待しています」
 ――課題に感じている部分も教えてください。
 西村課長「特長、魅力をしっかりと伝え、商品体験につなげることでしょうか。メンズコスメを使ったことが無い人も、一度使うと癖になるのではと感じます。現在は、トライアルを取っていくフェーズだと考えており、リピートを取り込んでいく段階になったタイミングで、それに見合った商品の投入も検討していく予定です」
 ――今後の展開も楽しみです。
 西村課長「メンズカテゴリーはコロナ禍で露出が増えたと言われますが、実はコロナ前から拡大傾向にあります。SNSの検索ワードを見ても『メンズコスメ』『メンズスキンケア』『メンズメイク』などが上昇している印象です。従来はドラッグストアを中心にリアル店舗の限られた陳列スペースで選ぶものだった男性化粧品の買い方も変わってきており、ECチャネルが伸長したことでプレイヤーも増え、ユーザーの選択肢も幅広くなりました。パラダイムシフトが起きており、大きなチャンスだと考えています。海外に目を向ければ、中国ではクリーム系の商材の需要が増えているようで、今後は越境ECを皮切りにリアル店舗での展開も視野に入れていきます。国内外で人気品としての地位を確立し、ビューティー意識の高い顧客を増やしていければ。ブランド価値をしっかりと高めて、性別、国などを越えたボーダレスなファンづくりにチャレンジしていきます」

 (詳細は「日用品化粧品新聞」5月23日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

各種お申し込み・お問い合わせ

CONTACT