「@cosmeアットコスメデータから見る人気の秘密—ヒットコスメの裏側」【寄稿】

(アイスタイルリサーチプランナー 西原羽衣子)
洗顔は毛穴ケアの選択肢の一つ?
「泡立たない」「羊羹を塗っているよう」「肌に広げてしばらく置いてから流す」。今年5月に発売されたファンケル「泥ジェル洗顔」のクチコミには、洗顔料らしからぬ表現が並ぶ。
クチコミに書かれる購入きっかけも特徴的で「毎日使える毛穴ケアがないかと模索中に出会いました」「最近毛穴ケア商品を買い漁ってます。これもそのひとつ」というように、この商品を洗顔料というよりも、美容液なども含めた毛穴ケアのための選択肢の一つと捉える様子が散見される。 洗顔料らしさよりも、毛穴ケアとしての実感値を優先させた結果、泡立たないことにも違和感なく受け入れることができるのだろう(もちろん生活者の習慣を変えることは簡単でなく、クチコミでは「ちゃんと洗えてるのか不安になる」という声も多い)。
洗顔料の形状や使い方は多様化に
アットコスメに寄せられる洗顔料へのクチコミには、約2割に「毛穴」が出現する。これは「汚れ」の約2倍、「皮脂」の約6倍にあたり、毛穴ケアは洗顔料に最も求められることの一つと言える。更に10年前のクチコミと比べると1・2倍に増加している。今後、洗顔料における毛穴ケアの重要度が更に高まることで、洗顔料の形状や使い方は多様化していきそうだ。
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月5日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で