【注目の新アイテム】コーセー「薬用 雪肌精」
40年目の進化と今1985年に誕生し、これまで大きなリニューアルを行ってこなかったコーセーのロングセラー化粧水「薬用 雪肌精」が進化を遂げた。ブランド誕生40年目に向けて今年の春に、美白と肌あれ防止を同時に叶える薬用化粧水「薬用雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション」を発売。積極的なプロモーション施策も展開し、大いに存在感を高めている。
「薬用雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション」は、ニキビ、くすみ、シミなど、あらゆる世代の悩みの根本原因が肌の炎症にあると着目し、これにアプローチする一品だ。進化のポイントは三つ。まずは、和漢植物の王様とも称される甘草由来有効成分で、美白・肌あれ防止のW効能を持つ「W―グリチルレチン酸ステアリル」を配合したこと。自社独自の有効成分であり、肌の黄み、赤みの双方をケア。使うたびにうるおいを与え、すこやかで雪のようにみずみずしい透明感のある肌へとみちびく。
持ち前の製剤&処方技術も存分に発揮。W―グリチルレチン酸ステアリルは水に溶けにくく、雪肌精ならではのみずみずしく浸透感の高い化粧水に配合することは困難だったというが、カプセル化することで化粧水への安定配合に成功。処方の工夫で、これまで好評だった使用時のみずみずしさは確保しながらも、角層まで浸透することによるうるおいの長時間持続を実現した。
更に効果実感の高さも特筆すべき点。美白・肌あれ有効成分を配合した医薬部外品となったことで、これまでよりも機能価値向上はもちろん、訴求力も強化したアピールができるようになり、ますますユーザーの使用喚起につながることが期待される。
戦略ブランド事業部クリーンブランド事業室商品企画課の亀山康平プロダクトプランナーは「ブランドの売り上げの4割を占めるという化粧水のリニューアルということで非常にプレッシャーがありましたが、これまでの資産価値を継承してパワーアップするため、強みを生かしつつ、アンケートなどから見えてきた『保湿力が物足りない』『使用時にアルコールのにおいを感じる』といったネガティブな部分を解消することを目指しました」と明かす。
統一感も図りつつスタイリッシュなデザインに
開けやすさ、つかみやすさなどに配慮しつつ容器も刷新。あらゆる世代が手に取りやすいよう、従来品との統一感も図りながらシンプルさ、スタイリッシュさにこだわったデザイン、フォルム、ブランドロゴを採用し、既存ユーザーにも新規ユーザーにもアピールできるものとした。
サステナブルを意識した商品設計にもこだわった。環境に配慮して、従来品で用いられていたシュリンクフィルムを廃止し、紙のバージンシールを採用。レフィルの投入もその一環で、5月にミニサイズと共に上市し、リピート客、新規客へと再度アピールを図る。
(詳細は「日用品化粧品新聞」5月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)